子どもとメディア
             NPO法人福間津屋崎子ども劇場
福津市では2004年から乳幼児健診時に、NPO法人福間津屋崎子ども劇場がメディアとの適切な関係づくりを促す啓発活動を行い、メディア接触を抑制する成果をあげています。また青少年育成市民の会との共催で2007年からノーテレビ・ノーゲームチャレンジを夏休みと11月の年2回70日間行い、生活リズムを改善し、遊びや読書、手伝い、学習など豊かな生活体験を生み出す成果をあげています。ノーテレビ・ノーゲームチャレンジ2013には福津市内の幼児・小学生約1600人が参加しました。行政に働きかけて始めたこれらの啓発活動が評価され、2冊の本に掲載されました。『地域の子育て環境づくり』ぎょうせい:「メディと主体的に向き合う力を子どもたちに」・『子ども白書2010』草土文化:「メディア対策は幼児期から」執筆:佐伯美保
                   

乳幼児健診時の啓発(NPO法人福間津屋崎子ども劇場子どもとメディア部会スタッフ)
4か月健診時の啓発の様子(メディアセレンディ取材)
4か月健診時の啓発活動 1歳6か月児の啓発活動 3歳児健診時の啓発活動
啓発チラシ:市民の会 啓発チラシ(裏面) 啓発パンフ:子ども劇場

ノーテレビノーゲームチャレンジ
  子どもたちが主体的にメニューを決めてチャレンジします。ノーテレビ・ノーゲーム2013には約1600人の幼児と小学生が参加しました。子どもの感想で最も多かったのは「やればできると思った」、次は「家族との会話がふえた」「宿題がはかどった」「本を読む時間がふえた」「いろいろな遊びができた」「ご飯がおいしく感じられた」「友だちと遊ぶ時間がふえた」「おてつだいがふえた」などでした。保護者の感想は多い順から「家族との会話が増えた」「家族とのふれあいや遊ぶ時間がふえた」「こどもを含め家族のテレビ視聴時間が減った」「本を読む時間が増えた」「手伝いをするようになった」「自分で時間を管理するようになった」「親・家族が無意識にテレビをつけることがなくなった」「勉強する時間が増えた」「外遊びが増えた」などでした。

2004年に(社)日本小児科医会が下記のような提言を出しました。提言3は学童期のことと考えましょう。ゲームは習慣性になりやすいので幼児期には与えず、人や自然とふれあう遊びをたくさんさせてあげましょう。学童期に与えることについては慎重に考えるべきです。これまでたくさんの保護者に話を伺いましたが、与えて良かったと話す保護者は1人もいませんでした。むしろ、子どもが時間を守れなくなった、読書や学習時間が減った、目が悪くなった、友だちと遊んだり外遊びをすることが少なくなったなど、困ったことについてはたくさんの話を聞きました。学童期には、大人が作ったゲームで遊ばされるのではなく、人や自然とふれあって自ら自由に遊ぶことの方が豊かな体験となります。もしも与えてしまっていたら子どもと話し合ってルールを決めましょう。必ず週に3日以しな
い日を作り、ゲーム依存にならないようにしましょう。

福津市子育てネットワークが年4回発行している子育て情報誌ぷくぷくでは、テレビなどのメディアに頼らず、楽しく生活している家族を紹介しています。

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